寝起きの首・肩こりは、そのほとんどが枕が原因です。しかし、自分の体に合った枕選びは難しいです。
それは、実際に枕を数日間使ってみないと、わからないからです。その点、枕はもっとも失敗が多い商品とも言えるでしょう。
「ヘタに高級枕を買ってしまって、体に合わないのに使い続けてしまう。その結果、寝起きの首・肩こりが治らない。」は、よくある話です。
気持ちとしては理解できますが、枕が原因で肩こりになってしまうのはバカらしことですよね。(わたしもそうでした。)
首肩こり対策として、枕で大事なのは高さと形状です。どんなに値段が高くても、形と高さがフィットしていないと、首肩こりは絶対に治りません。
ネット上では、実際に使ってもいないのに商品の情報だけを見て「オススメ」しているクソな広告記事が目立ちます。
それは、枕は基本的に1つしか必要がないので、ネット上では枕に関する口コミレビューはほとんどないからです。
そこで、枕選びに失敗しまくったわたしが、リアルな体験を元に「買うべき枕」と「買うべきではない枕」をご紹介します。
そもそも、アマゾンや楽天で人気のある枕しか買っていません。その中でも、さらに失敗しない枕を厳選しました。
また、「仰向け寝」と「横向き寝」で選ぶ枕も変わってきますので、寝方別に合った枕もご紹介いたします。
「原因はいいから自分に合った枕をすぐに欲しい」という方は、目次からリンクへと飛んでください。
目次
あなたの首肩こりは本当に枕が原因?ストレッチで肩こり対策
まず、あなたの首肩こりは枕が原因ですか?
枕が原因ではなく、単純に疲労が原因で首肩が痛いことも考えられます。
同じ「肩こり」と言っても、枕が原因で痛くなる「肩」と疲れが原因で痛くなる「肩」は、場所が違うのです。
疲労が原因の首肩こりは肩甲骨周りの緊張
ストレスや冷え、疲労などが原因の肩こりは、主に肩甲骨周りの筋肉が緊張しやすくなります。
肩甲骨とは、両肩にある可動性の高い骨のことを言います。
胸・脇・背中・首の筋肉とも繋がっていて、上半身を動かす要(カナメ)となる骨のことです。

肩甲骨周りをストレッチすれば、疲労が原因の肩こりは治る
もし、あなたの首肩こりの原因が枕ではなく疲労ならば、ストレッチで治ります。
わざわざ枕を買い換える必要もありません。まずは、肩甲骨周りのストレッチを試してみましょう。
肩・首をほぐすには、背中・脇・胸・肩甲骨などの筋肉も含めて、全体的に柔らかくしてあげる必要があります。
肩こり・首の痛みにもっとも効果のあるストレッチを網羅した動画がこちらです。
いろいろなストレッチがありますが、こちらの動画がもっとも効果がありました。本当に、素晴らしい動画です。
筋膜は全身でつながっています。一箇所だけストレッチすれば治るわけではありません。動画のストレッチのように、あらゆる角度からほぐしていきましょう。
もし、この動画のストレッチを実践しても肩が痛いのであれば、考えられる肩こりの原因は枕です。
枕が原因の首肩こりは、僧帽筋が痛い
枕が原因の首肩こりは、主に僧帽筋や首の付け根が痛くなります。
僧帽筋は、首の付け根から背骨に沿って背中の中央の縦にある筋肉のことです。
実際には、僧帽筋の奥にも大菱形筋や小菱形筋など小さな筋肉もあるのですが、「枕が原因で起こる肩こりはここら辺の筋肉」だと覚えておいてください。

枕が合わないと僧帽筋が痛くなる
寝起きの首肩こりの原因は枕にあった
では、なぜ枕が原因で首肩こりになってしまうのでしょうか?
それは、
- 枕の高さが合っていない
- 枕の幅が狭くて寝返りが打てない
- 枕の使い方が悪い
からです。
枕の高さが合わないと肩こりになる
枕が原因で首肩が痛いのであれば、そのほとんどが枕の高さが体に合っていないからでしょう。
どんないい素材を使った高級枕を買っても、高さが合っていなければ必ず肩こりになります。
それは、横向きで寝ても、仰向けで寝ても一緒です。自分に合った高さこそが「良い枕の条件」なのです。

枕が高くても低くても肩こりになる?
枕が肩よりも高いと、少し背伸びしたような体勢になるので、首に負荷がかかってしまいます。
枕が肩よりも低いと、アゴが上を向いてしまい、今度は肩に負荷がかかってしまいます。
また、横向き寝と仰向け寝では、枕の高さが違います。どちらの向きで寝るかによって、買うべき枕の高さも変わってくるのです。

枕の幅が狭いと寝返りが打てない
枕は、高さだけではありません。その幅の広さも、とても重要です。
枕の高さは、寝方や自分の体の構造によって、自分にフィットする適正の高さがあります。
しかし、枕の幅は広いほど良いです。「広ければ広いほどいい」というわけではありませんが、広いに越したことはありません、
枕の幅が狭いと問題になるなのは、寝返りが打てなくなるからです。寝返りは、赤ちゃんからご老人まで誰もが打ちます。
寝返りが打てないと、首肩にストレスがかかってしまい、寝起きに肩こりを感じるのです。
「では、なるべく横に広い枕を買おう」と、思うでしょうが注意が必要です。
というのは、最近のは奇抜な形をした枕が多く出ています。例えば、アマゾンでも人気のSepoveda低反発枕。

Sepoveda低反発枕
このSepoveda低反発枕は、他の枕と比べてもすごく幅が広いです。しかし、ご覧の通り左右にコブのようなものがついています。
いくら幅が広くても、こういう頭がすっぽり入るタイプの枕だと、寝返りが打てなくなります。
最近は、こういう頭を固定する形の枕が流行っていますが、寝返りが打てないことから肩こりになります。おすすめしません。
枕の使い方が悪い(肩まで枕にのせていない)
そもそも枕の使い方が悪いと、肩こりは治りません。
単純なことですが、枕をしっかり引いていないで寝ると、朝起きて首・肩周りに痛みを感じます。
肩が枕の上に乗っていないと、100%翌朝に首・肩が痛くなります。
仰向けで寝ていて寝起きに肩・首が痛い方は、寝るときにご自身の枕の位置を確認してください。
画像出典:正しい枕の使い方
画像右のように枕を使うと、枕と肩の間に隙間があるので、睡眠中に首に負荷がかかってしまいます。
枕は、肩をのせるものだと認識してください。首や頭だけのせるものではありません。
枕を浅くして眠ると、首に体重がかかってしまいます。少し窮屈だと思いますが、枕を肩まで引いて寝ましょう。
仰向け寝で肩こり予防できる枕とは?
では、仰向けで寝ている方に対して枕をご紹介したいと思います。
先ほど、仰向け寝と横向き寝では、適正な枕の高さが違うといいました。
仰向けで寝るのであれば、枕は低い方がいいです。低すぎてもいけませんが、なるべく低い枕を選びましょう。
では、高さのある枕で仰向けに寝るとどうなるのでしょうか?
こちらのアマゾンでも大人気なSepoveda低反発枕で仰向けに寝ると、下の画像のようになります。

高さのある枕で仰向けに寝ると首肩コリに
わかりにくいかもしれませんが、とても窮屈です。
枕の奥まで肩をのせて寝ても、高さがあるので睡眠中に肩がずり落ちてきてしまいます。
枕から肩がずり落ちると、先ほどの画像のように枕と肩の間に隙間ができてしまうのです。首へと体重がかかり、首肩こりの原因となります。
仰向けで肩こり対策ならKeciepo 次世代人間工学 安眠枕
いろいろな枕を試してみましたが、仰向けで寝るならKeciepo 次世代人間工学 安眠枕がオススメです。
ネットで買える5000円以下のあらゆる枕を試しましたが、こちらのKeciepo 次世代人間工学 安眠枕に落ち着きました。
なぜ、こちらの枕を選んだかというと、後で「アマゾンで枕を買うときの裏技」でも紹介しますが、悪いレビューがなかったからです。
アマゾンでは、いくつかの人気枕があります。どれも科学的で魅力的に見えるものばかりです。値段もリーズナブルです。
しかし、それでもわたしは失敗しました。先ほどの高さがあり幅が狭いSepoveda低反発枕です。大人気の枕ですが、寝起き肩こりは悪化しました。
そこで、レビューを見てみると「枕の高さが合わなかった」というものがありました。
人の頭の形も肩との距離も、そこまで大きく変わるものではありません。「枕が高すぎた」というレビューが多くあれば買うのはやめましょう。
再び失敗したくなかったので、リサーチは念入りにしました。そして、Keciepo 次世代人間工学 安眠枕を買って、見事に「当たり」ました。
素材も柔らかいですし、値段も安いです。仰向けで寝て肩こりを治したいのであれば、迷わずKeciepo 次世代人間工学 安眠枕を選びましょう。
横向き寝で肩こり予防できる枕とは?
次に、横向き寝で肩こりを予防できる枕のご紹介です。仰向けで寝る場合は、なるべく低めの枕を選ぶということでした。
対して、横向き寝には、枕にある程度の高さが必要です。
例えば、先ほど仰向けで寝る肩コリ対策に最適な枕、Keciepo 次世代人間工学 安眠枕をご紹介しました。
この低めの枕で横向きに寝るとどうなるでしょうか。

低い枕で横向きに寝ると肩コリ
画像のように、右肩・首あたりに負荷がかかってしまいます。横向きで寝たい肩は、低い枕はオススメできません。
なので、品数は少ないですが、横向き寝に対応した背の高い枕を買いましょう。低い枕を使い続ける限り、寝起きの首肩コリは治りません。
横向き寝に利用できる人気の枕は、
- Sepoveda低反発枕
- ヨコネ3(横向き寝専用枕)
です。両方とも持っているので、それぞれご紹介します。
Sepoveda低反発枕で横向きに寝る?
先ほど、仰向けで寝るには高さがありすぎることで紹介したSepoveda低反発枕です。
こちらの枕は、とても高さがあります。他の人気枕と比べてもダントツで高さがある枕です。
実際に、商品紹介ページでも「横向き寝で使える」と書いてあります。
わたしは、慢性的ないびきや巻き肩に悩んできたので、横向きで寝ることしかできませんでした。
しかし、市販の枕は仰向けで寝るように造られているので、高さが足りません。寝起きの肩コリに、10年以上も悩んでいました。
すがる思いで見つけたのが、Sepoveda低反発枕でした。アマゾンでのレビューも好評でした。

Sepoveda低反発枕で横向き寝
実際に、横向きに寝てみたのですが、わたしには枕が低かったです。また、左右が凹凸しているので、寝返りも打てませんでした。
枕を高くするために、バスタオルを上にのせて見ました。しかし、さらに寝返りが打てなくなり、肩コリが再発しました。

Sepoveda低反発枕にバスタオル
横向きで寝ようとするには、それ相応の高さが必要なのです。
横向き寝で肩コリ対策にはヨコネ3がオススメ
そこで見つけたのが、「横向き寝専用枕」と謳っているヨコネ3です。
値段もそこそこするし購入するには抵抗ありました。でも、他に横向き寝専用枕がなかったし、評判も良かったので使ってみました。

横向き寝専用枕「ヨコネ3」
ヨコネ3なら寝返りも打てる
ヨコネ3には、中央部分になだらかな「くぼみ」があります。その「くぼみ」で快適に、寝返りが打てます。

枕の中央くぼみが快適「ヨコネ3」
先ほど紹介したSepoveda低反発枕は、左右にコブがあるので横向きで寝返りが打てませんでした。

Sepoveda低反発枕のコブ
すっぽり頭がハマるので、はじめは「これだ!」と思うのですが、徐々に寝起きの肩コリや不快が気になり始めます。
ヨコネ3は高さが調整できるので仰向けでも寝れる
また、ヨコネ3は高さの調整ができる画期的な枕です。
厚いと薄い2つのマットレスを枕の中に入れられるので、「枕の高さが合わないために買い物に失敗する」ことは起きません。
わたしは横向きで寝るときは、二枚のクッションを入れて利用しています。

ヨコネ枕の高さ調整マットレス
最近は、歯の矯正によりいびきも治ってきたので、仰向けで寝ています。(歯列矯正中は、仰向けで寝ないと歯がズレてしまうため)
その場合は、クッションを入れずに枕を低くして寝ています。ヨコネ3は、横寝専用枕ですが仰向けでも快適に寝られます。
ヨコネ3は快適すぎる枕
横向きで寝られることも、高さが調整できることも嬉しいのですが、枕の材質にも感動しています。
画像のように、指で枕が掴めるような手触りです。あまりにも快適なので、ふつうの枕にはもう戻れません。

枕の材質も柔軟で快適
枕の左右には、腕を置くポケットのようなものがついています。横向きで寝ているせいで腕がしびれていたこともあったので、非常に助かっています。

枕の左右には腕を置く場所がある
と、愛用していることもあり、横向き寝専用枕を丁寧にご紹介させていただきました。
ヨコネ3はそこそこ値段はしますが、とにかく素晴らしい枕です。枕選びに失敗を重ねてきたわたしですが、ヨコネ枕に落ち着きました。
ヨコネ枕を実際に利用すると、その機能と使い勝手に感動します。寝起き肩こり対策として、ヨコネ枕は本当にオススメです。
公式ホームページでは、随時安くなっていることがあります。わたしが購入したときは、「父の日記念」で1500円オフでした。
値引きキャンペーンは頻繁に行われています。公式ページをチェックして見てください。
※YOKONE3は販売停止になってしまいました。代わりにDr Wolfという同メーカーから出ている枕が超絶オススメです。
うつ伏せ寝をオススメしない理由
うつぶせで寝ると、背骨や首に体重全体の負荷がかかってしまいます。また、もっとも寝違いやすい寝姿勢でもあります。
赤ちゃんにうつぶせ寝は多く見られますが、それはまだ首が座っていないからです。そもそも、赤ちゃんは寝返りが多いので、枕を必要としません。
首の骨が硬くなった大人が「うつぶせ寝」をすると、必ず首肩コリになります。
大人と赤ちゃんは骨格が違います。「赤ちゃんがする姿勢がもっとも快適」という言葉に騙されないでください。
また、呼吸をするにも効率が悪いです。うつぶせ寝だと、上気道が塞がれてしまいます。
うつぶせで寝ている方は、昔からの習慣で寝やすいのかもしれませんが、仰向けか横向きへと寝方を変えましょう。
「うつぶせ寝専用の枕」を探すのではなく、うつぶせ寝を止めましょう。特に、首への負担が重なり、歳をとったあとに危険です。

アマゾンで枕選びをするときの注意と裏技
最後に、わたしが実践しているアマゾンを利用した枕選びの方法をご紹介したいと思います。
枕は、使ってみないとわからないので、失敗が多い買い物が多いです。
わたしも、なんども体に合わない枕を買ってきました。その結果、部屋には使わなくなった枕の山が転がってます。
なんとかして、寝起きの肩こりを治したいと思い、自分で考えたアマゾンでの枕探し方法をご紹介します。
枕の高評価はチェックしなこと
失敗しない枕選びには、高評価レビューをチェックしないようにしましょう。
最近では、あらゆる枕がネット上に溢れています。そのどれもが、高評価で大人気です。
人気のある枕が1つ2つだけなら迷いはしないのでしょうが、どれも人気があるので迷ってしまいます。
また、人気があるからといって失敗しないわけではありません。
人は基本的に、自分が買ってしまったものを褒めたくなるものです。後悔したくないですから。
なので、あまり効果が見られなくても褒めちぎります。わたしも、「これいい!」と言いながら、一週間後には肩こりが再発していました。
高評価が多いことはいいことですが、どれも人気なのであまり参考にしないほうがいいです。
枕選びは低評価で「高さ」についてチェックすること
枕選びで大事なのは、低評価レビューです。
どんな人気の枕でも、低評価レビューはあります。そのほとんどが、「新品特有の臭い」や「誰かが返品した中古品が送られてきた」という内容のものです。
しかし、低評価レビューの中で見逃してはいけないのが、枕の高さについての言及です。
私には高さが高くて厳しかった!
圧迫される感じあり使用を止めました(T-T)
高さが合わず 数日使用したけど 首が痛くなり止めた ビーズクッションが一番いいと実感 低反発は、向いてない
など、「高すぎる」や「低すぎる」というコメントが目立つのであれば、買わないほうがいいです。
逆に、高さについての不満が少ない枕を選んでみましょう。その結果、わたしはKeciepo 次世代人間工学 安眠枕を購入して肩こりを治しました。(今は、ヨコネ3を利用していますが)
まとめ
以上、ネットで失敗しないための枕選びの方法でした。
まとめると、
- 仰向けで寝るのであれば、Keciepo 次世代人間工学 安眠枕
- 横向きで寝るのであれば、横向き寝まくら
がオススメです。
ヨコネ3は、仰向けでも快適に利用できます。今まで使った枕では、ダントツの使い心地で寝起きの肩こりも治りました。
横向きで寝たいけど、少し値段を抑えたいという場合はSepoveda低反発枕もあります。
わたしは体に合いませんでした。失敗したくないのあれば、高さ調整もできる枕を利用しましょう。(返金保障付きなので確実です。)
寝起きの首肩こりの原因は、ほとんどが枕です。しっかりと自分に合った「良い枕」に投資して、肩こりのない快適な生活をお過ごしください。
ヨコネ3の効果については、公式ページの解説もご参照ください。
※YOKONE3は販売停止になってしまいました。代わりにDr Wolfという同メーカーから出ている枕が超絶オススメです。
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