「英語をペラペラに話せるようになりたい」と、誰もが願うことです。
漠然と英語の上達といえば、いろいろなステージもありますし、あらゆる角度から英語を学んでいく必要があります。
ただ、「外国人とペラペラに話しができるようになりたい」という欲求(=英会話)に焦点を当てて分解すると、
- (英語で)相手に伝えたいことをきちんと伝える能力(スピーキング能力)
- (英語で)何を言われているか聞き取り理解できる能力(リスニング能力)
- リスニング力とスピーキング力を支える語彙力(十分なボキャブラリー)
が、挙げられます。
この記事では、リスニング力、スピーキング力、語彙力それぞれにおいて『独学できる英語上達法』をご紹介します。
英語は、人気のある教材を使えば自然と上達するものではありません。また、お金をかければ英会話できるようになるわけでもありません。
しかし、正しい方法でコツコツと努力を継続していければ、自然と英語力は身についてきます。
自分で、手軽に始められる勉強法だけにフォーカスしました。英会話に真剣な方は、ぜひご参考にしてください。
国内で英会話を上達するに最短は外国人の友だち・恋人を作ること
まず、「英会話における聞き取る力」や「きちんと英語で伝えられる力」の鍛え方を話す前に、言っておかなければいけないことがあります。
それは、英会話上達において最短の道は、外国人の友だちや恋人を作り、なるべくずっと一緒にいることです。
なぜ、英会話を上達したい人は、駅前留学に通うのでしょうか。なぜ、日本でも勉強できるのに、海外へと留学するのでしょうか。
あらゆる理由が考えられますが、一番の理由は外国人に囲まれると英語が飛躍的に伸びるからです。英会話スキルアップにおいて、密度の濃い時間を得られます。
外国人と一緒にいると英語が伸びるのは、リスニングとスピーキングを同時並行に上達させられるからです。
相手が英語で話していることを聴き取り、相手に伝えたいことを英語で即時に話さなければならない。コミュニケーションの基本ですが、これが英会話の全てです。
しかし、だからと言って「英会話教室に通いましょう」とか、「海外へと留学してくださいね」とは、言いません。
気軽にいける時間と金銭的余裕がある人ならいいのですが、誰しもがいけるわけではないからです。
でも、日本国内にも外国人はたくさんいます。なので、なるべく外国人の友だちを、欲をいえば彼氏・彼女を作って見てください。
それは、国内にいてももっとも早く英語を上達できる方法だからです。
いつも友だちと一緒にいられるわけではないので、自分でできる勉強法を継続しながら、腕試しもかねて友だちは絶対に作っておきましょう。
わたしも、英会話に憧れていたときは、自分でできる英語勉強法と並行して、なるべく外国人の友だちや恋人を作ることに努めました。
同性の相手よりも異性の相手の方が、「また会いたい」と思えるので、関係が長続きしやすいんですよね。
外国人の友だちや恋人を英会話の実戦だとしたら、それまでに日常的に学べる方法でコツコツと努力していきましょう。
自分でできる英会話勉強法をしながら、外国人と会うときには更に英語力を飛躍できるようにします。
並行して行うことで、より早く英会話上達が可能になるのです。
英語で伝えられる力=スピーキング上達には英語脳を鍛える
まず、英語で相手に伝えたいことをきちんと伝えられる(スピーキング能力の鍛え方)をご紹介します。
英語におけるスピーキング力は、日本人がもっとも苦手とする分野です。「うまく英語で話せるようになりたい」と、多くの人が願っているでしょう。
しかし、もっとも手間暇をかけずに鍛えられる英語力もスピーキング力です。
その方法とは、「話したいと思ったことを、頭の名中で英語で話し続けること」です。
具体的にいうと、まず頭の中で誰かと話すことを想像します。お友だちでも、知り合いでも、同僚でも、クラスメイトでも誰でもいいです。
そして、その人と英語でお話することを想像してシミュレーションするのです。適当な世間話でも、大事な話でもなんでもいいです。とにかく、英語で話すことを考えます。
そのときに、めちゃくちゃな英語でも構いません。あなたが頭の中で作った英文が正しいかどうかは、英語が理解できる人にしかわかりませんから。
ここで大事なのは、英語脳を鍛えることです。英語脳とは、英語で考えてそのまま英語で話せる力のこと。
注意したいのは、「日本語をまず話してから英語に変換する」という作業をしては絶対にいけません。
日本語英語=Japanglishが抜けない体質になってしまいます。
あくまでも、初めから英語が出てくるように想像するのです。言語脳に、新たに英語領域を作っていくイメージです。
繰り返しますが、英語は適当で構いません。それが正しい英語かどうかは、リスニング能力を鍛えていくことで補正されていきます。
また、外国人と会話する機会を増やしていけば、自然と修正してくれるものです。はじめに間違えるのは当たり前で、ちょっとずつ英語は修正されていきます。
まとめると、
- 頭の中で、誰か(仮想相手)と英語で話し続ける
- 正しくなくていいから、英語で考えて話すようにする(英語脳を作るイメージ)
- 日本語を英語に変換してはいけない(日本語英語が抜けない体質になってしまう)
- 英語は、リアルの英会話で自然と修正されていく
ということでした。ちょっと、抽象的すぎてわかりませんかね?
そこがポイントで、日本人を話し相手に頭の中で想像したところで、英語がスラスラと出てくるわけではありません。
そのため、頭の中で話す仮想相手も、外国人である必要があります。
外国人の知り合いや友だち・恋人がいると、この点でもメリットがあるのです。
友だち・恋人の外国人を頭の中で想像して英会話力を鍛える
スピーキング力を鍛えることで、頭の中で英語で話し続けることはとても有効です。
例えば、もしあなたが明日会議で、英語でプレゼンテーションをしないといけないことがあると仮定します。
明日の準備のために、あなたは英語で何を話すか一生懸命考えるはずです。
「冒頭でこう話して、このスライドの時には、こういう話をして・・・」と、想像しますよね。
その時に、あなたの頭の中で自然と英語脳が作られて行っています。
話したいことを頭の中でイメージすることの繰り返しが、英会話上達における大きな鍵となります。
なぜ、短期間でも留学すると英語は上達するのでしょうか。それは、誰もが必死に頭の中で英語を組み立てるからです。
「明日の授業では、こういう話をしよう」「明日は、ホストファミリーにこれを伝えよう」と、1人で誰かに英語で話すシミュレーションをする機会が増え、英語脳が拡大していきます。
だからこそ、英語しか通じない環境に身を置くと、飛躍的に英会話が上達するのです。
プレゼンテーションと行って想像がつかない人のために、もう一つ例を出すと、あなたは英会話教室に通っているとしましょう。明日のレッスンのために宿題をしているとします。
そこで、あなたは「明日、このことを聞かれたら先生にこの話をしよう」と、想像しますよね。
そのとき、誰かと実際に話しているわけではありませんが、あなたの英会話力は確実に上達しています。
このことの繰り返しが、「1人でもできる英会話スピーキング力の鍛え方」です。
しかし、お気付きの方もいるとは思いますが、リアルで話す機会がないと会話を想像するのは難しいことです。
「明日、外国人とデートするから何を話そうかな・・・」「英会話教室で恥をかかないために予習しないと・・・」
リアルで英語を使う機会がないと、会話を想像する機会すら起こりません。1人で頭の中で何を話していても英語脳の成長には限界があります。
なので、結局はリアルで英会話をする機会が必要になってくるのです。会話は相手ありきのものなので、独学だけで学べるものではありませんよね。
やはり、外国人の友だちや恋人を作りましょう。誰かと会話しないことには、英語ペラペラなんて程遠い話です。
英語の聞き取る力=リスニング能力を鍛えるには映画を英字幕で暗記しよう
英語を聞き取る力=リスニング能力を鍛えるのであれば、なるべく隙間時間に英語を聴くことが大事です。
「英語のシャワーを浴びる」と言われるように、英語の語感を耳に慣れさせる必要があります。
しかし、「理解しなくてもいいから英語を聴いていれば英語の聞き取る力が上がる」と言う意見もいますが、わたしは懐疑的です。
たとえば、洋楽が好きだとします。洋楽が好きだからといって、歌詞も確認せずに曲を聞き続けて英語は上達しますか?
歌の中の単語をキャッチするのはとても難しいです。歌詞を確認しなければ、その曲を丸一年聞いても何を歌っているかわからないでしょう。
また、知らない単語の意味は、調べない限り一生理解することはありません。(当たり前ですが)
リスニング力にはシャドーイングが効果的
聞いたことのある方もいると思いますが、英語のリスニング力を鍛えるには、シャドーイングがもっとも効果的です。
シャドーイングとは、音声を聞きながら英語をマネするように読み上げていくことです。
シャドーイング(英文の内容と意味を確認しながら、音声に合わせて英文を読み上げる)であれば、どんな英語教材でも基本的にリスニング力は上達します。
一見、勉強のように思えない「洋楽を聴くこと」でも、歌詞とその意味を確認しながら口ずさめば、リスニング力は向上するのです。
英会話におけるリスニング力を効率よく鍛えるのは、シャドーイングです。そして、シャドーイングにおいて最も効果が高いのは、映画や海外ドラマを見ることです。
効果が高い勉強方法はいつも、楽しく継続できることです。辛いからと言って英語力が上達するわけではありません。
好きな映画や海外ドラマのシリーズを、シャドーイングしながら暗記してしまうのです。
単語の意味も調べながらシャドーイングを繰り返すと、飛躍的にリスニング力が上達します。
わたしが初めて映画シャドーイングを知ったのは、大学生の時に塾講師のバイトをしていて、高校生の生徒に言われたからです。
わたしは、そのころ本当に英語力を鍛えることに必死だったので、彼女の言う通りに英字幕シャドーイングを行いました。
そして彼女が言っていたように、映画を1本丸暗記できる頃には、外国人に話しかけられてもそこそこ理解できるようになっていました。
「外国人が何を言っているか聞き取れるようになりたい」と言うあなたは、映画や海外ドラマを利用した英字幕シャドーイングを行いましょう。
と言っても、どんな映画でも効率意欲リスニング力が鍛えられるわけではありません。
シャドーイングは「教材選び=映画選び」がとても重要です。
例えば、アクション映画を選んでシャドーイングすると、セリフが少なすぎて勉強になりません。(好きならいいのですが)
また、ハリーポッターやロード・オブ・ザリングなどファンタジ−映画となると、映画の世界での造語が多いのであまり使えません。
英字幕シャドーイングをするなら、日常会話でもすぐに使えるように、人々の日常を描いたコメディードラマがもっともオススメです。
普段使うようなシチュエーションが多ければ、リアルにおける英会話ですぐ使えます。また、コメディーは笑えるので何度見ても飽きません。
アメリカ人の笑いのツボと日本のお笑い全然別物なので、外国のユーモアも耳に染み込ませましょう。
わたしがオススメするのは、『Modern Family』モダン・ファミリーです。アメリカのコメディーでもっとも面白く人気の高いドラマです。
登場人物も、金持ちとメキシコ移民美女のカップルや、養子を育てているゲイカップルなど、現代のアメリカを反映させてものとなっております。
アメリカならではの笑いのセンスとドラマの作り込みに、感動することでしょう。感心しながら爆笑できるドラマです。
『Modern Family』モダン・ファミリーは、英語字幕付きでHuluにて視聴可能です。
映画よりもドラマの方が、日常的な会話が多いのでオススメです。海外ドラマがもっとも充実しているのはHuluです。
無料体験できるので、ぜひ利用して見てください。詳しくは、公式サイトから解説を見ることができます。
公式サイト>>>『Hulu』(海外ドラマ)